沖縄県移住受入協議会ニュースレターVol.20

「沖縄県移住受入協議会ニュースレター」では沖縄移住に関する情報、事業報告、お知らせなど、移住を検討している皆様または受け入れに携わる皆様へ旬な情報をお届けいたします。

 今後とも「沖縄県移住受入協議会ニュースレター」をよろしくお願いいたします。

■沖縄県移住受入協議会ニュースレターVol.20

【ハイライト】

  • 平成29年度の移住体験モニターツアーを県内3市町村にて実施しました。
  • ツアー第1弾となった、宮古島市でのツアー実施までの経緯をご紹介
  • 来年度の移住体験モニターツアー・体験交流プログラムに新たな内容が加わります!

 

【目次】

  • 県内3か所で移住体験モニターツアーを実施
  • モニターツアーの準備から、実施までの流れ
  • 来年度の移住体験ツアー・交流プログラムについて

 

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おきなわ 石垣市北部地域 移住体験モニターツアー レポート③

2018.2.16〜2.18実施

毎年多くの観光客が訪れる石垣島。この石垣島の平久保半島にある北部地域は、手つかずの自然に囲まれ、沖縄の離島らしいスローライフを満喫できることから、移住者にも人気のエリアです。今回、この北部地域で居住を想定した移住体験モニターツアーを実施しました。その模様の最終日をレポート致します。

3日目
①今日はツアー最終日。

ツアー中の拠点となった伊原間公民会で、これまでの写真や動画をスクリーンに投影して、ツアーを振り返りました。その後グループに分かれ、ツアーを体験して良かった点、改善できる点を出し合い、発表しました。

「公民館、畜産、農業と、北部地域の特徴をバラエティ豊かに知ることが出来た事が良かった」「北部地域に仕事を見つけるための足掛かりになった」「地域の皆さん、運営スタッフの皆さんが親切に、案内や体験のお手伝いをしてくれて感謝です」等嬉しいご感想を頂きました。

しかし一方で、「モニターツアーという実施目的もわからなくはないが、参加者としては移住出来る何か新しい発見や決め手となる情報が欲しかった。ツアーに参加しても、すぐに引っ越して住める空き家や賃貸住宅は、北部地域には中々ないとの話で、残念だった」「農業体験があることから、農業関係の就職先などの仕事情報も期待していた」という感想もありました。ツアー参加者さんのご期待とうまくツアー内容をマッチさせられなかった点もあり、反省と共に貴重なご意見として今後の移住取組に活かしていきたいと思いました。

【石垣市、沖縄の空き家事情】

石垣市北部地域は、現在人口減少の反面、外から入って人が住む「空き家」の整備がまだ進んでいない現状があります。沖縄の「家」は、住む人がいなくとも仏壇を置いて、定期的に親族が集まる大事な場所としての役割を持っていることが多いため、他人に空き家を貸すことが難しい背景があります。

しかし一方で石垣市では、将来的に島全体が人口減少に転ずる先を見越して、現在、移住取組を行い、空き家バンクの整備も進めているとのことです。今後、移住関連情報の発信を、「おきなわ移住の輪―結―」本サイト及び、石垣市の移住ポータルサイト(https://ishigaki-ijyu.com/)でも発信してまいりますので、特に石垣市への移住を希望する皆さまは、どうぞ情報収集にご活用頂ければと思います。

 

②伊原間公民館裏のビーチで記念撮影!

参加者さん、宿泊先のお世話になったオーナーさんも揃ってみんなで記念撮影をしました。
最終日は青空も見えて、美しい海が広がっていました。

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おきなわ 石垣市北部地域 移住体験モニターツアー レポート②

2018.2.16〜2.18実施

毎年多くの観光客が訪れる石垣島。この石垣島の平久保半島にある北部地域は、手つかずの自然に囲まれ、沖縄の離島らしいスローライフを満喫できることから、移住者にも人気のエリアです。今回、この北部地域で居住を想定した移住体験モニターツアーを実施しました。その模様の2日目をレポート致します。

2日目

①畜産農家でお仕事体験!

石垣島は、通年採れる牧草や気候等の、和牛繁殖に適した条件が揃っており、中でも黒毛和牛の飼育が盛んです。今回訪問した明石集落にある畜産農家さんでも、黒毛和牛の繁殖から子牛の出荷までを行っているとのことです。今日は土曜日ということもあり、家族そろって迎えて頂きました。こちらの農家さんでは、若いご夫婦と、ご主人のご両親との4名で日ごろ牛の世話をしているとのことです。


牛を外部からの病気から防ぐ為、まずは全員足元を消毒し、牛舎の中へ入りました。牛舎内は、大変清潔な印象で、ツアー参加者さんも臭いに対して大きな抵抗感はないように見えました。
日ごろこちらの農家さんでは、仕事を分担しているとのことで、赤ちゃん牛へのミルクと餌やりは女性参加者さん、大人の牛への餌やりから牛舎掃除は男性参加者さんに分かれて体験しました。


子牛たちは、おなかをすかせているのか、強い力で哺乳瓶からミルクを飲んでいました。1匹ずつ日に2回もミルクをあげるのは大変な作業に思いました。子牛は2週間に1匹は生まれるペースで、牛舎には昨日生まれたばかりの子牛がよちよちと歩いていました。牛舎の掃除だけでなく、一度の食事毎に、牧草の巨大な塊を牛舎に入れて、それを次々とほぐして並んだ牛の前に並べていくのも、重労働だろうと思いました。


また、計画的な繁殖を行うため、資格を持つご主人が人口受精をする様子も見学させてもらい、男性参加者さんは子牛への鼻輪つけも体験しました。
奥さんのお話では、休みは家族で協力しあいながら取り、子供も一緒に近くで遊ばせながら仕事をすることもあるそうです。

②サトウキビ狩り


農場を後にして、今度はサトウキビ狩りをしに、畑へ向かいました。農家の方の説明では、石垣市でのサトウキビ収穫は、現在ではほとんどがハーベスターという機械で行っているとのことです。しかし今回は、昔の収穫方法の手狩りを通して、昔から今日まで経た石垣島の農業に、なんらかの理解や共感を得て頂けたらと思います。
参加者さんは、鎌を手に勢いよくキビを刈っていき、かなりの時間、黙々と作業を続けていらっしゃいました。皮をはいで、かじって甘い汁を味わってみたり、沖縄ならではの体験であったと思います。

③お昼は牛そばを堪能♪


沖縄そばには、豚の三枚肉や、ソーキ(骨付き肉)の煮物がのっていることが多いのですが、石垣島では豚だけでなく、牛肉が入った牛汁や牛そばも多く食べられています。上にのった牛肉は柔らかく、牛の出汁が効いて、大変濃厚な味でした。

④街へ買い出しへ


参加者さんと、講師を務めてくださる照屋さん、山城さんと一緒に、ツアーバスに揺られること40分…石垣市南部の市街地まで買い出しへ行きました。北部地域にはスーパーやコンビニがなく、必要な品物の買い出しは、このように長距離を運転して市街地まで出ているとのことです。
日頃の野菜等は自給自足やご近所からのおすそ分けで得る場合も多いとのことですが、足りないものは、市街地まで出れば、スーパーや衣服屋、レンタルDVDなど本島と変わらずに、手に入るようでした。

⑤島料理を作ろう!

買い出しを終えて、伊原間公民館へ戻り、早速島料理づくりに取り掛かりました。「あなたはニンジンの皮をむいて、シリシリして頂戴ね」「あなたは、揚げ物を手伝って・・・」等、照屋さんのテキパキとした指示に始まり、台所は一気に賑やかになりました。※シリシリとは、料理などで細切りにすることを言います。ニンジンやパパイヤ等を細切りにし、出汁などで味付け、卵やシーチキンも一緒に炒めた料理を指すこともあります。

驚いたのは、ツアー参加者の皆さんも大変手際が良く、日ごろ料理をされている方が多いように見えるほど、包丁さばきや料理の手順をご存知だったことです。ニンジンを細切りに切る用具の”シリシリ器”も、初めて使うとおっしゃっていながら、大変手早く無駄なく手を動かしていらっしゃいました。

本日のメニューは、マース煮、ニンジンシリシリ、らふてー、沖縄てんぷら数種、海ブドウとパパイヤのサラダ、アンダーギー、ゴーヤーちゃんぷるー、へちまの味噌煮、モズクの味噌汁、石垣産の黒米やもちきびを混ぜ炊いたご飯…品数の多さに驚きです。どれも沖縄で親しまれている家庭料理です。

⑥料理完成後は、懇親会!


出来上がった料理が次々にテーブルに並べられ、席には、昨日地域についてお話頂いた明石公民館長さんや、牛の世話を体験させて頂いた畜産農家のご一家、民宿先の方々、そのお子さんも集まってくださいました。
乾杯のあと、賑やかに歓談が始まり、この2日間の感想や、また移住に際してイメージすること、希望すること、知りたいこと、を話合いました。

 

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おきなわ 石垣市北部地域 移住体験モニターツアー レポート①

2018.2.16〜2.18実施

毎年多くの観光客が訪れる石垣島。この石垣島の平久保半島にある北部地域は、手つかずの自然に囲まれ、沖縄の離島らしいスローライフを満喫できることから、移住者にも人気のエリアです。今回、この北部地域で居住を想定した移住体験モニターツアーを実施しました。その模様を、3回に分けてレポート致します。

1日目

①南ぬ島 石垣空港でお迎え!

石垣市職員、沖縄県職員、運営スタッフ一同で、「おきなわ移住の輪」横断幕でお出迎えしました!横断幕を目指して、参加者さんが続々集合!今回は、7組9名の方々が参加されます。子供を自然豊かな環境で育ててみたい、農業等の体を動かす仕事に興味がある…等、皆さん様々な期待を持ってのご参加です。この3日間で石垣市北部地域の暮らしを身近に感じて頂きたいと思います。

②バスに乗って、早速北部地域へ!

石垣市の北部地域は、空港から北へ向かって約30分。
信号も少なく、運転はしやすそうに感じました。のどかな山道を過ぎ、サトウキビ畑を進んだ先に、本日の第一見学地「明石小学校」がありました。

③明石小学校見学


明石小学校は、石垣市北部地域にある小学校2校のうちの1校で、周辺の明石集落と、伊原間集落から生徒さんが通ってきています。小学校に着くと、校長先生が迎えてくださり、まずは校長室で学校についてのお話を聞きました。

明石小学校は、全校生徒数23名。1学年、2学年は1学級で、3、4年生、5、6年生は、それぞれ複式学級だそうです。当日も、5,6年生のクラスでは、6年生が家庭科の実習としてミシンを踏んで、その一方の黒板前では、先生と5年生が別の教科の授業中でした。

少人数の全校生徒の学校生活では、同学年のクラスメイトがいなくても、学年を超えて縦割での交流や、活動が出来、学校全体で兄弟のような人間関係も出来るとのお話でした。少人数ならではの学校活動の工夫として、個人で練習し、仲間と競い合える”交通安全子供自転車競技”に取組み、平成20年以降は、個人の部、団体の部共に何度も全国大会で優勝するまでになっているとのことでした。また、今年度より島内外の規模の大きい小学校に生徒たちが1日転入生として過ごす”交流学習”に取組んでおり、小学校卒業後の集団生活も想定に入れた活動を行っているとのことです。

学校の校庭横には、広いサトウキビ畑があり、収穫後には生徒たちで黒糖づくりを行っているそうです。お茶受けに頂いた生徒作の黒糖は、大変おいしく、売り物としても出せる程の質の高いものに感じました。
「修学旅行はどこへ行っていますか?」「移住者のお子さんは通っていますか?」「放課後はどういうふうに過ごしているのでしょうか?」ツアー参加者さんも、校長先生に直接様々な質問をしていました。

④明石集落の公民館を訪問

小学校を後にして、北部地域の明石集落にある公民館を訪問しました。沖縄の多くの地域で、その地域活動の中心となるのが、公民館です。地域のお祭りや集まり、様々な自治の決め事をまとめるのも公民館で行われることが多いです。

明石集落は、昭和30年より行われた政府の入植政策により、新しい開拓の村として誕生しました。沖縄本島、石垣市の各地より人々が入植し、イモ、サトウキビ、パインなどを栽培していたそうです。公民館には、入植当初の写真が飾られて、その当時の風景を知ることが出来ました。

公民館では、改めて石垣市からの挨拶や、市への移住についてのお話があり、明石公民館長さんより、地域の暮らしについてや入植当時のお話をして頂きました。昔は干ばつや台風等、多くの困難がありながら、今日の集落にまでなったことに大変感銘を受けました。

⑤先輩移住者の経営する民宿へ

1日目の工程が終了し、後は宿でゆっくり過ごして頂きます。今回お世話になる宿は、伊原間集落にある2件の民宿。1件は、北海道から、もう1県は関東からの先輩移住者の方が経営しています。宿で疲れを取りながら、地域のこと、移住のお話など色々聞けるのではないかと思います。

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沖縄移住の疑問に答えます!当サイト内のFAQページを更新しました。

「沖縄の平均気温、湿度はどのくらい?」

「台風の頻度は?」

サイト内のFAQページを更新しました!先輩移住者から寄せられた質問をもとに、
沖縄暮らしを考えるにあたっての疑問や不安にお答えします。

おきなわ移住の輪―結― FAQページは以下よりアクセスください。

https://okinawa-iju.jp/index/faq

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おきなわ うるま市島しょ部 移住体験モニターツアー レポート③

2018.2.2〜2.4実施

沖縄本島うるま市の東南にある、平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島は、海の上に作られた海中道路でつながり、自動車で各島まで渡ることができます。さらに近隣の津堅島を合わせた地域を、”うるま市島しょ部”と呼びます。住民は、漁業やもずく養殖、農業等で生計を立てて暮らしてきましたが、近年では過疎が進み、小中学校も離島の津堅島に1校と、残り4島の子供達が通う彩橋小学校の2校のみとなりました。
この度、この島しょ地域へ住むことを想定した移住体験モニターツアーを沖縄県とうるま市で企画・実施しました。小さな学校・地域で子供を育ててみたい方、島暮らしに興味のある方等、3組9名が参加した本ツアー。今回は3日目最終日をレポート致します。

3日目

①今日はツアー最終日

ツアー初日で利用した”あやはし館”で、これまでの写真や動画をスクリーンに投影して、ツアーを振り返りました。その後グループに分かれ、ツアーを体験しての良かった点、改善できる点を出し合い、発表しました。
「通常の旅行では中々体験できない、沖縄の行事や家族の結びつき”門中”を知れたことはとても貴重な経験になりました」 「児童数が少ない小学校だったけど、活動・教育内容がとても充実していて魅力的に感じました」「もう少し長く滞在して実際にお試しで”暮らし”てみたい」等々、今後大変参考になるご意見・感想を頂きました。中には、次の休暇の時に滞在できるよう、宿を予約しました!という声もありました。

②お別れ前に、記念撮影!

 

最後には、平安座島を背景にして集合写真を撮り、3日目のツアーは終了に。民泊受入や、島の案内、行事の説明をして下さった地域の方々も見送りにきてくださいました。今回は、1歳の赤ちゃんをはじめ、小学生のお子さん複数名が参加されましたが、みんなニコニコご機嫌でとても可愛らしかったのが印象に残っています。ツアーを楽しんで頂けたかな、島を好きになってくれたかな?そしてまたうるま市の島々へ来てね…という期待を込めてお見送りしました。

 

【うるま市島しょ地域 お試し移住情報】

うるま市では、平成29年度、島しょ地域に移住を検討される方が、集落内の空き家に複数日滞在し、実際に買い物や地域の方々と交流する「お試し移住」を実施しました。平成29年度のお試し移住事業は終了しましたが、来年度の実施、問い合わせ等、情報をお探しの方は、下記サイトをご覧ください。

うるま市お試し移住オフィシャルサイト
http://uruma-people.com/?p=177

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おきなわ うるま市島しょ部 移住体験モニターツアー レポート②

2018.2.2〜2.4実施

沖縄本島うるま市の東南にある、平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島は、海の上に作られた海中道路でつながり、自動車で各島まで渡ることができます。さらに近隣の津堅島を合わせた地域を、”うるま市島しょ部”と呼びます。住民は、漁業やもずく養殖、農業等で生計を立てて暮らしてきましたが、近年では過疎が進み、小中学校も離島の津堅島に1校と、残り4島の子供達が通う彩橋小学校の2校のみとなりました。
この度、この島しょ地域へ住むことを想定した移住体験モニターツアーを沖縄県とうるま市で企画・実施しました。小さな学校・地域で子供を育ててみたい方、島暮らしに興味のある方等、3組9名が参加した本ツアー。今回は2日目をレポート致します。

2日目

①サトウキビ畑でハーベスター操作に挑戦!?

 翌日の朝・・・あいにく風も強く曇り空のお天気でした。手作業によるサトウキビ刈り体験を予定していましたが、コンディションが良くないとのことで、取りやめに。その代わりにハーベスターという収穫機械が、サトウキビを豪快に収穫する様子を見学しました。手作業の何倍ものスピードで大量のサトウキビを収穫する姿に皆さん圧倒されていました。


 収穫後はハーベスターにちょっとだけ乗せてもらい・・・気分はすっかり農家さん♪機械が入る広い畑であれば、最近では人手不足の解消と効率化のためにこのような機械による収穫が主流になってきているとのことです。島は、土地に限りがあり、これから移住してくる方が実際にサトウキビ農家を始めることは中々難しいかもしれませんが、住み始めて近所の農家さんと親しくなると、収穫時期にお手伝いする機会もあるかもしれませんね。また、沖縄の人々にとって、サトウキビは大変身近な農作物でもありますので、今回の体験は移住希望者の方にとっても沖縄の農業を近くに感じる機会になったのではないかと思います。

②サトウキビジュース作りに挑戦!

 宮城島区長 名護さんに、サトウキビ栽培についてや島のお話をして頂いた後、昨日訪問した児童館へ行き、収穫したサトウキビを絞ってジュース作りにも挑戦しました!子供さんたちに1本1本サトウキビを持ってもらい、絞り機に差し込んで汁を絞ってもらい・・・大きな鍋いっぱいのサトウキビ汁が取れました。それを屋外のガス釜で煮詰めます。最初はサトウキビの中の”アク”も含まれた緑がかった汁が、煮詰められていくうちに、美しい琥珀色へと変わって行きました。途中、何度か味見をしてみると、煮詰められるほどにどんどん甘く、コクが出てきました。名護さんのお話によると、バケツ鍋一杯のサトウキビの汁を、柄杓一杯まで煮詰めて行けば、純度の高い黒糖が出来るとのことでした。

 

③午後は、平安座島で旧正月の行事を模擬体験!

 沖縄のお盆やお正月では、旧暦に沿って独自の行事を行います。旧正月が近いということで、平安座島の旧家の一つである玉栄さんの”門中”であるお家にお邪魔をして、行事の意味や内容について教えて頂きました。門中とは、父系の血縁親族を意味するそうです。一族の仏壇を祀ったお家そのものは、信仰行事では重要な意味を持ち、家には大きな家系図や一族で順に行う宗教行事の当番がきちんと割り当てられて掲示されていました。旧正月には、家の外内を綺麗に掃除して、親戚が多く集まってご先祖様にお祈りを捧げ、皆さんでご飯を食べて過ごすとのことです。


 また、旧正月の重要な行事の一つでもある、「ウビナディー」についても詳しく説明を頂き、その模擬体験もさせて頂きました。「ウビナディー」では、ユサンディガーという神聖な泉井へ参り、一族皆で子孫繁栄・無病息災を聖泉に祈願します。泉まで向かう途中にも、島に残る美しい沖縄のお家の数々を拝見し、魔物除けのヒンプンや、石敢當についても説明して頂きながら、島を案内して頂きました。旧正月という沖縄独特の過ごし方を体験し、また島を足で巡ったことにより、島の方々の工夫や生活が垣間見れたように思います。また宗教行事を今も大切に行っていることを知り、地域の方々と暮らしそのものへの敬意が湧いてきました。

 

④地域の方々が大集合!先輩移住者も集った懇親会

 夜には民泊先のお宅で、ツアー参加者さん、昔から地域に住んでいる方、先輩移住者さんも集まっての懇親会が開かれました。島には既に移住者の方が複数住んでおり、移住後海ぶどうの養殖をされている方や、お子さんを連れて移住された方、移住してまだ数ヶ月の若いご夫婦もこられました。ツアー参加者さんたちの島暮らしについての様々な質問に、皆さん大変協力的に答えてくださっていました。また、高校生による三線演奏も披露され、うるま市島しょの夜は、大変盛り上がりました!ツアー参加者さんにとって、また島の地域の方々にとって、良い出会いと交流になっていたらと思います。

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おきなわ うるま市島しょ部 移住体験モニターツアー レポート①

2018.2.2〜2.4実施

沖縄本島うるま市の東南にある、平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島は、海の上に作られた海中道路でつながり、自動車で各島まで渡ることができます。さらに近隣の津堅島を合わせた地域を、”うるま市島しょ部”と呼びます。住民は、漁業やもずく養殖、農業等で生計を立てて暮らしてきましたが、近年では過疎が進み、小中学校も離島の津堅島に1校と、残り4島の子供達が通う彩橋小学校の2校のみとなりました。
この度、この島しょ地域へ住むことを想定した移住体験モニターツアーを沖縄県とうるま市で企画・実施しました。小さな学校・地域で子供を育ててみたい方、島暮らしに興味のある方等、3組9名が参加した本ツアーの様子を、3回に分けてレポートいたします。

1日目

①海中道路の真ん中にある「あやはし館」に集合!

気合を入れて、集合会場を飾り付け、ツアー参加者さんたちを迎える準備万端となりました!会場には三線も用意され、お迎えするうるま市運営スタッフさんの並ならぬ気合が感じられます・・!

時間になり、ツアー参加者さんが続々と会場入り!今回は、遠くは北海道や東北地方、三重県からのご参加です!小学生のお子さんがいる方、まだ1歳、2歳のお子さんを連れた方もいらっしゃいました。皆さん沖縄の離島での暮らしにどんな期待をして参加されたのでしょうか。

ツアー参加者さんと、運営スタッフ、そして3日間お世話になる民泊の方々との顔合わせ。緊張をほぐすため、まずはスタッフが嘘つきクイズで自己紹介。3つの自己紹介のうち、一つだけ嘘がある・・・それを参加者さんに当ててもらい、当たり外れでひとしきり会場が温まり、続いて各ツアー参加者ごとの自己紹介へ移りました。日頃こんなお仕事をしています。この子はこんなことが得意です・・・など、皆さんとても上手にご自分やご家族の紹介をされていました。

②島の彩橋小中学校を見学に!

道路でつながる平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島には”彩橋小・中学校”が一つあるのみ。それぞれの島から、子供達がスクールバスや、保護者の運転する車等で通学してきます。
彩橋小学校は、海中道路から一番手前にある平安座島に建っています。島々の小学校が統合されて、今年度で5年目とのこと。校舎は新しく、玄関も広々として開放的でした。
学校を訪問したのは、4時を回った夕方でしたが、教頭先生が温かく迎えてくださいました。先生の案内で、玄関に入ってすぐの図書室へ。蔵書が大変充実しているそうで、平安座島にある日本石油会社さんから毎年本の寄贈があるとのこと。図書館が島内になくても、子供達は毎日たくさんの本に触れることができますね。

現在、彩橋小学校は、6学年1クラスずつの構成。各クラスの壁のない教室で、開放的に感じました。中学生の教室では、先生による放課後勉強会が行われていました。吹奏楽部の練習演奏が聞こえる中、体育館へ。中では、卓球部とバドミントン部の練習が行われていました。教頭先生のお話によると、生徒数が少ないため、部活動も個人競技に絞られ、一人一人が切磋琢磨して実力を付けるとのお話でした。

 

③子供の放課後の居場所”児童館・学童”を見学!

小学校見学の後は、隣の宮城島まで移動し、集落内を進むこと数分で、”宮城児童館”へ到着しました。宮城児童館は、沖縄らしい、昔ながらの静かなの集落の中にありました。
保護者が仕事で家を留守にしているお家は、こちらの児童館に併設された学童で放課後を過ごすとのことです。小さい児童館には、体育館もあり、地域の子供達がドッジボールに熱中していました。おままごとや、プレイジムなどもあり、日中の早い時間には、赤ちゃんとお母さんが集まる会も開かれているとのことです。


児童館長さんにお話をしていただき、学童では保護者が働いている間に、子供達を預かって、宿題をするのを促したり、自由に遊んで過ごすのを見守っているとのことです。保護者の帰りが遅い家庭の子供に配慮したり、食育の一環として料理を一緒にするなど、ところどころに工夫や配慮が垣間見れ、利用者さんは安心して子供を預けられているのではないかと思いました。
児童館では、エイサーの練習も行われているそうで、また老人会の方々と子供達との交流もあるとのことでした。

④今日のツアー工程は終了・・・!民泊のおうちへ向かいます。

長旅の疲れを早く癒して頂こうと、各ご家族を民泊のお家へ送ります。今回は、平安座島、宮城島のそれぞれの民泊さんのお家にお世話になりました。
民泊先の方の「いらっしゃい!お疲れ様〜!」「待ってたよ!さあ早くご飯にしようね!」という明るい声で皆さん迎えられていました。民泊のお家の方と食卓を囲みながら、様々な島のお話や交流をしていただきたいと思います

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