2021年2月のオンライン移住体験ツアーでの一コマ。右が柴田さん。
島の移動カフェ「じんべいや」さんと共に。
移住2年後に、新たな挑戦へ・・・!移住コーディネーターと旅行会社経営者に
移住から2年半くらい島の観光関係の団体でお仕事をされていた柴田さんですが、2020年4月からは伊江村役場で移住コーディネーターとして活動されています。
「東京の常識は通用しなくて、人と人の距離が近いんです」と語る言葉には、移住当初の戸惑いが伺えます。いい事ばかりではないと思う島の暮らしだからこそ、「いいイメージだけで移住したら失敗しますよ」とあえて移住希望者の方へはお伝えてしているのだとか。
一度は島を離れることを考えたこともある柴田さん。それでも島を離れることを引き留めてくれた方や、家族のように思ってくれる島人の存在もあって、充実した島暮らしを送る今があるようです。移住コーディネーターになった当初は移住希望者を増やさなきゃと思っていたのが、色々やっていくうちに住む場所の確保や仕事の情報など、まずは情報整理をしなきゃいけないという思いに至り、今は受け皿づくりに奮闘する日々をおくっています。
移住して一番驚いたのは湿度の高さですね。数少ないブランド物の革製品があっという間にカビました。
移住して良かったと思うところは、自分の幅が広げられたこと。「常識が常識ではない」と理解していたつもりだけど、それを実体験できたことはすごくよかったなと。あと、旬の野菜や魚が買わなくても回ってくるのは島あるあるで、東京では考えられないことですね。
移住前からよく島のお店で顔を合わせて乾杯をしていた方が実は島のすごい立場の方だったと後でわかり、その繋がりが島での暮らしをプラスの方向へ向かわせるという経験もよくされるそうで、「飲みにケーションも無駄ではなかったです」と目を細める柴田さんは、こだわりの沖縄旅行をしたい方向けの旅行会社「たびはな社」も立ち上げました。
伊江島の方言で「愛しい」を意味する「はなしゃ」と「たび」をかけあわせた社名は「島の方がつけてくれたんです」と嬉しそうに話します。辛い時期もあったと語る柴田さんですが、今は島に移住者を受け入れるための下準備にも、こだわりの旅行プランを提供していくことにも前のめり。二足の草鞋を履き、その目はこれからも続く島での暮らしが楽しみで仕方なさそうに映ります。
■移住の満足度
この1年は200点!
その前を合算すると少し低くなってしまいますが(笑)
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おきなわ島ぐらし内|伊江村移住情報
2020年度実施の移住体験ツアーで、柴田さんが訪れた移動カフェ「じんべいや」さんのInstagram
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