1冊の本をきっかけに沖縄移住へ。 [後編]
より深く集落の暮らしに関わるためにやんばる国頭村へ
3ヶ所目に住んだ場所は人口が40名ほどの小さな集落。この集落に家が決まったのも本当にご縁でした。以前住むところを探していた時に国頭村観光協会の窓口に相談していたんですが、その時の職員さんが私を覚えていてくださったことで、家が空いた時に連絡をいただき、家主さんを紹介してくれたんです。この集落では地域行事が沢山あると知って、嬉しくて積極的に参加していきました。

移住して積極的に集落のことに参加し3年が経った2020年の3月末、ご縁があって、区の役員・会計に就任しました。接客業しかした事のない私は、沖縄の行事や会計の管理など分からない事だらけで不安もありました。ですが、区長や皆様が優しく指導して下さり、皆様にご協力頂き、日々感謝の気持ちでいっぱいです。集落の会計は、集落の経理だけでなく、草刈り作業のお弁当手配や集落の御願ごと(集落の神様に豊饒を感謝し、皆の健康や発展を願ってお祈りする)など、区長の仕事のサポートを行う有償の役員です。
そして今年の11月から株式会社 Endemic Garden H(やんばるツアーズ)という観光業の会社の新メンバーにもなりました。もともとゲストハウスなどをやりたいと思っていたこともあり「観光だけではなく人や伝統、自然を残していきたい、地元の人のためになるツアーを作っていきたい」という代表の気持ちに共感しここで働くことを決めました。ここの代表は何とこちらの集落の家を紹介してくれた観光協会の職員さんの娘さんで、不思議な縁を感じています
今年はコロナで世の中が暗く停滞している中、区の会計の仕事ややんばるツアーズの仕事が決まり未来が開いたような感覚がありました。自分がやりたいと思っていたこと(皆が幸せになることのお手伝い)集落の良さや人の温かさを体験してほしい。表面上ではなく、心と心の繋がり。みんなが心温かく、そして、ワクワクすることを実現していきたいです。そして、何より、自分が沖縄生活を体験させて頂けることに感謝して生きていきたいと思います。出会いって素晴らしいですね。

■移住してからできた沖縄の知人
150人
■移住の満足度
満点
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