(写真:インタビュー中。客室の開放的なリビングにて)自分の人生どう生きたい?素直に向き合ったからこそ今がある自宅に友人を招いて手料理を振る舞う事も多かったお二人は、その「暮らし」そのものをビジネスとしても活かすため、賃貸ではなく物件を購入し、職住が一体化した仕事をすることを計画、浜比嘉島にこだわって購入できる物件を探し始めます。しかし、浜比嘉島をはじめとする「島しょ地域」は移住・起業希望者が多い人気エリア。夫婦ともに「もはや趣味」と認めるほどハマった不動産チェックを欠かさず行い、ある日とうとう浜比嘉島に“売家”を見つけた時は「これだ!」と歓喜したそうです。宿の印象的な看板文字。表に向いた飾り丸窓が特徴的です。物件を一目見てブラジルをテーマにした「宿と料理のお店」がイメージできたことで、本格的な準備にも拍車がかかりました。銀行の借り入れも上手く進み、妥協したくなかった宿部分のリノベーションも「この人たちに任せたら絶対カッコイイ!」と信頼できる内装職人に出逢え、本当にラッキーだったと笑顔で話すお二人。100年前のビンテージ家具と今が調和した『作品』とも呼べる空間は「目に見えないもの、何もない“良さ”が提供できる場所」と陽子さんも大満足していらっしゃいました。大窓の向こうに島の景色が見えます異国情緒あるバルコニーの様子。起業についてひと言アドバイスを!とお尋ねしたところ、お二人は顔を見合わせ「逃げ道は作ること」と答えました。拓也さん曰く、「沖縄は起業しやすいが失敗もしやすい場所。だからこそいつでもシフトチェンジできると思えば気持ちも楽。自分たちのやりたいことに興味を持ってくれた人とダイレクトにつながれる事は、起業の大きな収穫です」とのこと。浜比嘉島で暮らし始めて6年、「地域へのリスペクトは必須。皆さんが程よい距離感で接してくれる」と笑顔で話します。移住者・起業者として地域の作業や行事も出来る範囲で協力し、地域性には敬意を払った上で、押し売りすることなく自分たちのやりたい事を進める角田家。起業後すぐにコロナの猛威を経験しましたが、美しい島の自然に囲まれながら「自分の人生、今できることを精一杯」と今日も角田家らしい“暮らし”に向き合っています。移住してからできた沖縄の知人最初はなかなか友人も増えませんでしたが、個人事業主となりいろんな分野の友人、知人が出来ました。沖縄にはブラジルに渡った親戚を持つ人も多く、大好きな場所同士、関わりが深いことも嬉しいです。移住の満足度90点です。ポルトガル語で『Saudade/サウダーヂ』という言葉があります。郷愁、思慕、切なさという意味です。今でも時折、ものすごくブラジルに想いを寄せることがあります。外に住む沖縄の人が郷里を想う気持ちに似ているかもしれませんね。これから、長く住めば住むほど分かる事も出てくると思うので、今はそれが楽しみです。角田さんご夫妻の宿とお店紹介(Instagram)ブラジリアン・タピオカリア76 | テイクアウト・スタイルのブラジル式タピオカクレープの専門店。ISLANDRESORT76 | うるま市浜比嘉島にある、1組限定の隠れ家宿おきなわ島ぐらし関連ページ|うるま市移住情報>初めのページに戻る1 | 2 | 3