2020年、新型コロナウイルスの感染拡大は私たちに様々な制約をもたらしました。しかしそんな環境の中でも、状況を前向きに捉え、チャンスを掴んだことで移住を決意し、新生活を始める人もいます。2021年に宮古島移住を決意した浅井茜さんも、そんなお一人でした。大阪で保育士として働いていた浅井さんは、もともと海外移住を夢見ていました。しかしコロナで海外渡航自体が難しくなり、夢の実現の難しさを感じていたところ、宮古島で1枚のポスターと出会ったことで、大きく運命が変わります。それは、『宮古島市保育士移住ツアー』参加者募集のポスターでした。近年の観光開発で子育て世帯が増えた宮古島市では、保育士が慢性的に不足し待機児童が問題化していたこともあり、市をあげて保育士を確保するための様々な取り組みが行われていました。県外在住の保育士資格保持者を対象とした移住ツアーも、その取組の一環として2020年に2回実施され、各回募集定員をはるかに超える応募があったようです。令和2年度実施、市の保育士移住体験ツアーのチラシ浅井さんは2020年12月実施のツアーに参加、翌月には就職先となる保育所を決め、2月には物件を探し、3月末に宮古島に移住、4月から保育士として働き始めました。浅井さんが元来持ち合わせていた行動力にプラスして、市と保育園が運営する移住ツアーならではの、効率的な見学や就職支援制度説明、そして何より島の人との出会いが大きな力添えになっていたようです。1枚のポスターがきっかけで、海外から宮古島へと夢の舵を大きく切った浅井さんは、「コロナの感染拡大自体は良いことではないけれど、コロナがあったからこそ、移住を決める良いきっかけにはなりました。」と言います。ただ、コロナ禍の宮古島での始まった新生活への不安もまだまだあるとのこと。そんな浅井さんに、コロナ禍での移住への道のりと新生活について伺いました。浅井さん。保育所にて撮影名前:浅井茜(あさいあかね)職業:保育士出身地:大阪府移住年:3カ月(2021年)移住地:宮古島市>次のページ「保育士ツアーに参加された浅井さんのお話」1 | 2 | 3