沖縄県では、地域の移住受入を進める目的で、移住者と受入地域や行政の間に立つ「中間支援」の機能拡大の為の活動を、研修や講義等によってサポートしています。今年度、当プログラムを受講する伊江村、与那国町の移住担当の方々を連れて、久米島町を視察しました。久米島町では、移住取組として移住情報の収集・発信や相談対応を行う「島ぐらしコンシェルジュ」の設置や、島民が主体となって策定した久米島町移住・定住推進アクションプラン「久米島ドリー部チャレンジ」に基づいた定住取組を進めています。今回の視察では、3年間島ぐらしコンシェルジュとして移住取組に係わった石坂さんに主要視察地を案内頂きながら、町の移住取組の萌芽時期から今日の姿に至るまでの取組について伺いました。「島ぐらしコンシェルジュ」の活動拠点「仲原家」古民家を改修した建物。琉球スタイルの落ち着く居間にお邪魔して、現在の島コンさんに活動内容や移住相談の対応の仕方、空き家活用や島内求人情報チラシの発行等、これまでに様々なアイデアで取組んできたことが分かりました。移住検討者が実際に下見に訪れた際、訪問して移住相談や島内情報を受けることも出来ます。(要予約)また、WiFi環境も整ったコワーキングスペースとしても利用できます。仲原家は、移住後も移住者同士が集まって気軽にゆんたく(おしゃべり)が出来るできるコミュニティ茶話会「みーしまんちゅの会」の開催場所でもあります。ここで移住者同士が出会って、新たな趣味の活動が広がったことも。移住では買い物事情を知ることも大事島内には規模の大きいスーパーやドラッグストアもあります。移住下見の際、どんなものがが手に入り、入りにくいのか、を一目でわかる買い物先の見学は必須とのこと。久米島町のスーパーでは、沖縄本島と変わらないほど、幅広く食材が手に入りそうでした。コワーキングスペースが複数ある島。リモートワークやワーケーションなど、観光・仕事の新たなライフスタイルにも適応島民、旅行者などどなたでも気軽に利用できるコワーキングスペース2か所を訪問。空港にある「風人カフェ」では、食事も可能。宿や商店からのアクセスも良い「TheBlueCafe-Kumejima-」は、テレワークに対応できる環境になっています。カフェ「風人」は、滑走路の様子が一面に見え、明るい光に満ちたスペース。商店街エリアにあるコワーキングスペース「TheBlueCafe-Kumejima-」住民、移住者、役場、島コンで紡ぐ久米島の移住定住促進久米島町役場を訪問。久米島町企画財政課に、町としての移住促進の取り組みについて伺いました。役場と島コンとの連携や、住民が主体となって策定された「移住・定住推進アクションプラン」を土台としているとのこと、町と住民、移住者、そして中間支援者としての島コンのそれぞれが係わりあいながら、積み重ねてきた「地域づくり・移住取組」なのだと伝わってきました。 関連情報|久米島町コワーキングスペース 風人カフェ FacebookページTheBlueCafe-Kumejima- Facebookページ