沖縄県では、地域の移住受入を進める目的で、移住者と受入地域や行政の間に立つ「中間支援」の機能拡大の為の活動を、研修や講義等によってサポートしています。今年度、当プログラムを受講する一般社団法人ゆんたくガーデン(石垣市)、久米島町島ぐらしコンシェルジュ(久米島町)の方々を連れて、沖縄県本島北部・国頭村を視察しました。国頭村では、移住定住促進住宅や移住お試し住宅を複数整備し、移住相談の対応や移住ガイドブックの作成、移住フェアへの積極的な参加を行っています。また、手厚い子育て支援などの、村民が長く安心して定住できるような取組も進めています。空き家活用住宅のうちの1件。入居を機会に、地域に馴染んで新たに集落内で住まいを見つけて定住につながる方もいます。 集合住宅タイプの定住住宅自治体が移住定住取組を行う一方で、地域住民や移住者がメンバーとなり、国頭村のファンやリピーターを増やし、移住希望者には移住・定住に向けたサポートを行う地域団体「くんじゃん暮らしサポーターズネットワーク(通称じゃんサポ)」が立ち上がっています。今年度、中間支援プログラム内で講師を務める久保さんも、じゃんサポのメンバーであり、仲間と一緒に県主催の移住相談会に参加して国頭村の移住相談を受けたり、久保さんが管理する村営カフェ・移住体験施設を訪れる移住検討者の方の質問に応えるなどしています。その他、村で唯一の不動産屋さんを経営する東さん、地域の自然や伝統文化を活用したツアーを企画実施する「やんばるツアーズ」の仲本さんなどが、地域に根差したお仕事や活動をしながら、じゃんサポとして移住定住のサポートに係わっています。今回の視察では、国頭村役場が整備する移住者向け施設の状況を知るだけでなく、村内でそれぞれの"なりわい"で生活しながら、地域振興として移住に関わる、民間グループ「じゃんサポ」のメンバーをはじめとした住民の方々の姿を直接見て知ろうと訪問してきました。 国頭村移住情報おきなわ島ぐらし内過去の記事|沖縄の大自然に囲まれながら日常を送れる・本島北部「国頭村(くにがみそん)」移住取組として空き家活用住宅や移住体験住宅も整備