
先輩移住者インタビュー
池田 直樹(イケダ ナオキ)さん職業:新光産業株式会社 総務経理 課長
大阪出身(沖縄在住1年6ヶ月)
人生の苦しい時期を支えてくれた、沖縄への恩返しがしたくて移住。
今までのキャリアを生かしながら、活躍のフィールドを広げる日々
沖縄に移住した理由
高校卒業後、1社目は、化粧品・化粧品用具雑貨関連の業界で製造・生産管理・法人営業・経営企画の仕事をし、2社目は、旅行業界で経理・カウンター営業・人事の仕事をしていました。22歳の時、人生で初めての旅行が沖縄でした。それから、仕事でうまくいかない時、苦しい時は、沖縄を訪れ、人の心の温かさに触れ、豊かな自然を見ることで、心のリフレシュッシュをしていました。
気がつけば、初旅行から50回以上は、沖縄に来ていました。何度も沖縄に来る度に独自の文化が好きになり、沖縄を活性化させたい、恩返しがしたいという気持ちが強くなり移住を決めました。当初、彼女がいましたので、彼女や家族にもちゃんと説明をして、互いの両親には、「年に3回は帰省するから」という約束をして彼女と2人で沖縄に移住することになりました。今でもその約束は続いています。
どんな風に仕事を探しましたか?
最初は、沖縄の求人情報やクローリングサイトで沖縄・人事というワードを入れてWebで探していました。 しかし、給与・休日・待遇と私が探す条件の会社はありませんでした。また、2社目の仕事で人事をしていた時、沖縄の求人状況を調べていました。その時、私が働いている待遇と同じ条件がなかなか無いことは知っていたので、条件に合う会社が出てくるまで長期で探そうと決めていました。
そんな時、沖縄県プロフェッショナル人材活用推進・移住促進フェアーのイベントを見つけました。情報収集だけの軽い気持ちで参加しました。参加企業は4社でしたが、参加者は30名くらいだったと思います。そこで、現在の社長の熱のあるプレゼンテーションにとても興味を持ち、個別説明でも詳しく話を聞きました。
入社まではどのような流れでしたか?
フェアに参加したのは、2016年7月でした。参加後12月に紹介会社を通して、新光産業から「全体会議が12月にあるので参加してみませんか?」という連絡を受けることなり、3日間自費で沖縄に行きました。会議の参加、会社見学、忘年会に参加して、会社の雰囲気を充分にみることができました。また、幹部適正診断も行い、その2週間後スカイプで役員との面接を行い、採用してもらったという流れです。
私は、はじめから、最後に挑戦する場所は、全国展開の企業ではなく、沖縄県内に根ざしている企業で働くことを決めていましたので、そこも私が探している理想の企業像でした。また、今までの経験が活かせる人事の仕事であることと、市場価値を見てくれる会社であったことと、人を大切にしている会社だったことが大きな決め手となりました。
待遇も以前の会社よりも上がりましたので、移住したいという県外の仲間からは羨ましがられています。
現在、どのような仕事をしていますか?

総務経理課長として、人事だけではなく、課員のマネージメントをはじめ、新卒・中途・障がい者採用活動、労働環境の改善、就業規則の見直し、有給休暇取得推進などを行いました。これからやることも山積みですが、毎日充実しています。現在は、キャリア形成支援事業に関わっていて、大学でも授業をするということで仕事の幅が広がっています。これまでの自分の経験やスキルが役に立っていると感じ、とても刺激を受けています。
沖縄の企業や人についてどう思いますか?
人を大切にする企業がとても多いと思います。また、とても温かく、明るく、元気、素直な人が多いです。初めは、県外の人だと言うと構えるところがありますが、こちら側からコミュニケーションを取っていくとすぐに馴染まますし、「郷に入れば郷に従え」でやっていると上手にお付き合いができると思います。
これから移住する方に向けてヒントやアドバイスをお願いします。
沖縄で移住する目的をしっかり考えることだと思います。移住者の中には、ダイビングや余暇のイメージが強く、結果、生活と仕事のバランスが取れず、プライベートが充実できないと帰っていく方もいます。最初で自分のライフデザインを考えておくといいと思います。
また、沖縄は、独特な文化があり(イベント、行事)横のつながりが多いので、お付き合いが嫌いな人はあまり合わないかもしれませんね。人とのつながりを持ち、大切にしたい、役にたちたいという方でしたら、ピッタリだと思います。
■移住してから今までで出来た友人/知人
200名ほど(友人というより知人、会社つながりが多いです。横のつながりがすごい)
■移住の満足度
無理に点数をつけるなら、100点ですが、点数は付けられないくらい、満足しています。 沖縄は『終着』点というイメージです。自然の豊かさと県民の心の温かさに触れると、人間としてこの世に生を授かった自分の原点に触れることが出来る。自分は自分のままでいいんだよ!って教えてくれる場所。 ”人生とは自分を知る旅”と考える自分にとっての旅の終着点です。