「自由」を求めて旅をした3度のブラジルたどり着いた地は周囲7kmの深い伝統が息づく島奇跡的な出逢いと、直観のコミュニケーションが導いた沖縄暮らし「ブラジルのゲストハウスで、初めて妻(陽子さん)を見た時、第一印象は“?”でした。どこの国の人?と思って。とりあえず日本語で『はじめまして』と挨拶しましたね(笑)」(拓也さん)この出逢いから意気投合した二人はその後二度に渡り、ブラジルを含め数か国を旅することになります。2012年には旅の資金を貯めるため、季節労働を求め暖かい沖縄へ向かいます。葉たばこ農業の手伝いで伊江島を紹介されるも、台風の影響でなかなか島に渡れず名護のゲストハウスに足止めされること一ヶ月。宿のオーナーから「これで小遣いかせぎでもしたら?」と貸してもらったキッチンカーで、初めてブラジル式タピオカサンドにチャレンジしますが「クオリティはかなりひどかった」と当時を懐かしく振り返ります。宿に併設した店舗のキッチンで、タピオカサンドを実演調理する角田さん出来上がったタピオカサンド。サラダがたっぷりで見た目にも美しい!その後、沖縄が気に入ったお二人は、「海が見える場所」を条件に、本格的な沖縄移住を決め北部地域からうるま市に引っ越します。元々好きだった料理の仕事に就いた拓也さんですが、勤め先は住居からは離れた料理店。地域の小学校で働き始めた陽子さんとは生活リズムのすれ違いが続き、想像以上に辛い日々を過ごしたそうです。第一子を授かり、家族の時間を大切にしたいとの想いも強くなる中で、自然豊かな浜比嘉島の借家に出逢います。当初は「ヨソモノ」と警戒されるも、自分の気持ちを正直に家主へ伝え続け柔らかなコミュニケーションを取る事で、結果的には好条件で家を借りることが出来ました。さらには島内で料理を活かせる新しい職場も見つかり、それまで勤めていた料理店は辞め、浜比嘉島での本格的な“島暮らし”をスタートさせることとなりました。集落を抜けてすぐ、美しい浜が見える環境>次のページ「自分の人生どう生きたい?素直に向き合ったからこそ今がある」1 | 2 | 3