沖縄本島の中部に位置するうるま市。大型店舗が立ち並ぶ本島の市街地エリアから、「海中道路」を通って車で10分ほど走ると、「島しょ地域」と呼ばれる架橋離島が連なるエリアにたどり着きます。浜比嘉島のビーチその中でも「浜比嘉島」は、周囲を美しく碧い海に囲まれた風光明媚な小さな離島。この地でブラジル式タピオカサンドを販売するパーラーと、1日1組限定の宿を営むのが角田さん夫妻です。自宅も兼ねる敷地内には、ブラジル国旗と同じ配色のベンチが置かれ、パーラーの壁面には海辺のイラストとポルトガル語メニューが並び、チャンプルー文化が根付く沖縄らしい空間となっています。角田さんのお店「ブラジリアン・タピオカリア76」外観。左手にはまぶしい白壁の宿「ISLANDRESORT76」があります。夫である拓也さんは関東で専門学校を卒業後、音楽事務所に就職しますが、時間ばかりを消耗する日々に疑問を抱き、当時よく聴いていたラジオから流れてくるブラジル音楽に感化されブラジルへの旅を決めます。時を同じくして、「サンバヘギ」(サンバとレゲエを融合させたリズムダンス)をやっていた妻の陽子さんは、川崎市で開かれたサンパウロアート展の懸賞でブラジル往復航空券に当選、ブラジル旅行を決意します。そんなお二人は2009年、日本から17,000kmも離れたブラジルの都市、サルヴァドールのゲストハウスで運命的な出逢いを果たします。関東出身のお二人が20代前半に求めた「自由」。二人の人生から切り離すことは出来ないブラジルへの想いと、初めて住む沖縄で家族を作り起業するまでの日々を伺いました。名前:角田 拓也・陽子(つのだ たくや・ようこ)職業:ISLANDRESORT76/BrazilianTapiocaria76 代表生年月日:夫35歳 妻39歳出身地:夫・東京 妻・神奈川移住年:2012年から沖縄 2015年から浜比嘉島移住地:うるま市浜比嘉島家族構成:夫婦、8歳男児、6歳男児、11月に出産予定、犬2匹>次のページ「3度訪れ魅了されたブラジル、でも運命の人と辿り着いたのは沖縄の小さな離島」1 | 2 | 3