2018.2.2〜2.4実施沖縄本島うるま市の東南にある、平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島は、海の上に作られた海中道路でつながり、自動車で各島まで渡ることができます。さらに近隣の津堅島を合わせた地域を、”うるま市島しょ部”と呼びます。住民は、漁業やもずく養殖、農業等で生計を立てて暮らしてきましたが、近年では過疎が進み、小中学校も離島の津堅島に1校と、残り4島の子供達が通う彩橋小学校の2校のみとなりました。この度、この島しょ地域へ住むことを想定した移住体験モニターツアーを沖縄県とうるま市で企画・実施しました。小さな学校・地域で子供を育ててみたい方、島暮らしに興味のある方等、3組9名が参加した本ツアーの様子を、3回に分けてレポートいたします。1日目①海中道路の真ん中にある「あやはし館」に集合!気合を入れて、集合会場を飾り付け、ツアー参加者さんたちを迎える準備万端となりました!会場には三線も用意され、お迎えするうるま市運営スタッフさんの並ならぬ気合が感じられます・・!時間になり、ツアー参加者さんが続々と会場入り!今回は、遠くは北海道や東北地方、三重県からのご参加です!小学生のお子さんがいる方、まだ1歳、2歳のお子さんを連れた方もいらっしゃいました。皆さん沖縄の離島での暮らしにどんな期待をして参加されたのでしょうか。ツアー参加者さんと、運営スタッフ、そして3日間お世話になる民泊の方々との顔合わせ。緊張をほぐすため、まずはスタッフが嘘つきクイズで自己紹介。3つの自己紹介のうち、一つだけ嘘がある・・・それを参加者さんに当ててもらい、当たり外れでひとしきり会場が温まり、続いて各ツアー参加者ごとの自己紹介へ移りました。日頃こんなお仕事をしています。この子はこんなことが得意です・・・など、皆さんとても上手にご自分やご家族の紹介をされていました。②島の彩橋小中学校を見学に!道路でつながる平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島には”彩橋小・中学校”が一つあるのみ。それぞれの島から、子供達がスクールバスや、保護者の運転する車等で通学してきます。彩橋小学校は、海中道路から一番手前にある平安座島に建っています。島々の小学校が統合されて、今年度で5年目とのこと。校舎は新しく、玄関も広々として開放的でした。学校を訪問したのは、4時を回った夕方でしたが、教頭先生が温かく迎えてくださいました。先生の案内で、玄関に入ってすぐの図書室へ。蔵書が大変充実しているそうで、平安座島にある日本石油会社さんから毎年本の寄贈があるとのこと。図書館が島内になくても、子供達は毎日たくさんの本に触れることができますね。現在、彩橋小学校は、6学年1クラスずつの構成。各クラスの壁のない教室で、開放的に感じました。中学生の教室では、先生による放課後勉強会が行われていました。吹奏楽部の練習演奏が聞こえる中、体育館へ。中では、卓球部とバドミントン部の練習が行われていました。教頭先生のお話によると、生徒数が少ないため、部活動も個人競技に絞られ、一人一人が切磋琢磨して実力を付けるとのお話でした。 ③子供の放課後の居場所”児童館・学童”を見学!小学校見学の後は、隣の宮城島まで移動し、集落内を進むこと数分で、”宮城児童館”へ到着しました。宮城児童館は、沖縄らしい、昔ながらの静かなの集落の中にありました。保護者が仕事で家を留守にしているお家は、こちらの児童館に併設された学童で放課後を過ごすとのことです。小さい児童館には、体育館もあり、地域の子供達がドッジボールに熱中していました。おままごとや、プレイジムなどもあり、日中の早い時間には、赤ちゃんとお母さんが集まる会も開かれているとのことです。児童館長さんにお話をしていただき、学童では保護者が働いている間に、子供達を預かって、宿題をするのを促したり、自由に遊んで過ごすのを見守っているとのことです。保護者の帰りが遅い家庭の子供に配慮したり、食育の一環として料理を一緒にするなど、ところどころに工夫や配慮が垣間見れ、利用者さんは安心して子供を預けられているのではないかと思いました。児童館では、エイサーの練習も行われているそうで、また老人会の方々と子供達との交流もあるとのことでした。④今日のツアー工程は終了・・・!民泊のおうちへ向かいます。長旅の疲れを早く癒して頂こうと、各ご家族を民泊のお家へ送ります。今回は、平安座島、宮城島のそれぞれの民泊さんのお家にお世話になりました。民泊先の方の「いらっしゃい!お疲れ様〜!」「待ってたよ!さあ早くご飯にしようね!」という明るい声で皆さん迎えられていました。民泊のお家の方と食卓を囲みながら、様々な島のお話や交流をしていただきたいと思います■おきなわうるま市移住体験モニターツアーレポート一覧はこちら