地域の世話役とは、移住者と地域住民が、より良い関係でつき合っていくため、移住者に地域の決まり事や地域行事を教えたり、日常の様々な場面で地域住民に知り合えるようにつないでくれるなど、移住者をサポートをしてくださる方のこと。例えば区長さんや世話好きなご近所さん、共同売店の店主さん、もしくは地域づくりに係る役場の職員さんなどがあげられます。また、受入側としては、そのような世話役さんを介して、先に移住者に地域ルールを知ってもらうことで、地域活動への積極的な参加を促せたり、入居後のトラブルなどを避けることが出来るなどのメリットがあります。県ではこれまで、「地域の世話役養成塾」と題して、那覇や名護などの限定会場で連続講座を行い、人口減少課題や移住について、移住者のサポート例などを受講者に伝え、考えて頂く場として提供してきました。今年度は、この地域の世話役養成塾を、その簡易版「ちょこっと勉強&ゆんたく会」として、直接出前形式で地域に持って行き、そこに住む方々に向けて、自分の地域と人口減少について、その課題改善のための「移住」とは何か、移住者を受け入れること、移住者とのかかわり方について等を知って考えて頂き、住民の方同士の意見共有の場とさせて頂きました。各実施地域ごとのプログラム実施の様子■11月22日(金)名護市羽地地域12月に移住体験ツアーが予定されている名護市羽地地区。区長さんや、ツアー参加者受入予定の民泊関係者さん、古くからの地域住民の方、越してきたばかりの移住者さんにお集まり頂きました。移住の概念や考え方の共有を行いながら、「地域の空き家」「定住するには、地域に溶け込めるかがカギなのでは」など、参加者さんの意見も活発に見られました。■11月27日(水)久米島町移住とまちづくりを積極的に取組んでいる久米島町。日ごろ移住相談を行い、移住者と地域住民をつなぐ役割を担っている「島ぐらしコンシェルジュ」の方々を始め、移住者の方、福祉の分野で地域を支える方など、多くの参加者がありました。移住については住民それぞれの思いがあるだろうこと、移住者が増えてきて、今昔状況の変化があること、また福祉面、買い物面等の島暮らしの厳しさや、そもそも移住者を受け入れることへの住民の考えなど、様々な視点からの意見が出ました。