沖縄県にある離島・粟国島(あぐにじま)へ移住した上原梓子さんへのインタビュー内容を前編後編の2回に分けてご紹介します。村の地域おこし協力隊として着任し、地域の憩いの場所づくりのために空き家再生、カフェオープンまで奔走したお話を、ご自身の様々なライフイベントも織り交ぜながらお話いただきました。 先輩移住者プロフィール名前:上原梓子(うえはら あずさこ)職業:「しまカフェヒージャー珈琲」オーナー出身地:神奈川県小田原市移住年:2017年10月移住地:粟国村家族構成:夫・猫 おしゃれでおいしい料理が好評。島の素材を生かした観光客向けメニューも準備中!「もともと料理は好きでしたが、お客さまに提供できるほどの腕前ではないと思っていました」と梓子さん。ところが、粟国島で採れた野菜をおすそわけしてもらって作ると、どんな料理も格段に美味しくできあがり、そのことがカフェを自分の手で運営していこうという自信に繋がったといいます。それまで島ではあまり口にすることができなかったおしゃれなカフェメニューが味わえる、と島のひとたちには大好評。職場の昼休みにわざわざテイクアウトしに訪れる女性も出てくるほどになりました。そのほかにも、空き家再生プロジェクト進行中から、自家栽培のバタフライピーやローゼル、同時期に移住した元協力隊の寺井絵美子さんが作る天然ハチミツなどを使ったメニューづくりにも取り組んできました。島で子育てしているママたちにもカラフルなパフェやドリンクは好評で、「しまカフェヒージャー珈琲」はママ友同士の集いの場にもなっているそうです。粟国島で採れた無農薬バタフライピーやローゼル、ハチミツを使った見た目もかわいいカフェメニュー 「今は一皿で島の素材があれこれ味わえるようなランチを試作しているところなんです」と話す梓子さん。「しまカフェヒージャー珈琲」を観光客と地域のひとたちが気軽に触れ合える場所にできればと、夢はまだまだ広がっています。取材日はちょうど、新たに始めた週末限定のバー営業初日で、店に集まった青空マーケットのメンバーや久しぶりに夜間の外食を楽しむカップルに、梓子さんが試作した料理をふるまう微笑ましいシーンも。島の分け合い文化がすっかり身についている様子でした。 バタフライピー入りのおにぎりやデザート、島で採れた野菜もたっぷり使ったワンプレートランチを開発中 「粟国島の魅力は島のひとたちそのもの。やさしいし明るいし、知的好奇心も旺盛で、なかったら作ればいい、足りないなら分け合えばいいという精神文化が根づいています」。キラキラした笑顔でそう話す梓子さんに、粟国島への移住を考えている方へのアドバイスを伺うと、穏やかな表情でこう語ってくれました。「船の運行は天候に左右されるし、物資も不足しがちなのは仕方がないこと。まずは旅行などで島にひんぱんに足を運んでみるところから始めてみるといいのでは。地域を自分なりにどうリスペクトできるか、地域とどう繋がっていけるかという視点で島のひとと触れ合ってみるのがおすすめです」 リモートワークのかたわらハチミツを作っている寺井さん(左)は、もと協力隊のメンバーで移住仲間 移住してからできた沖縄の知人400人あとヤギや牛、ネコは数えきれないほど(笑)移住の満足度110点自然豊かな離島でのクマ系夫とネコとの3人暮らしは思い描いていた最高の人生だなぁと実感する日々です。 前編を読む|仕事漬けで過ごした東京を離れ、ゆったりと時が流れる粟国島へ。地域づくり活動の経験から、島民の憩いの場づくりとして空き家再生〜カフェオープンに挑戦! 上原さんが経営する「しまカフェヒージャー珈琲」Information沖縄県島尻郡粟国村字東355番地https://hijacoffee.com/ おきなわ島ぐらし|粟国村移住情報粟国村情報ポータルサイト(移住情報含む)|Agunity-粟国島ポータル沖縄の先輩移住者インタビュー一覧へ