井上泉(いのうえいずみ)さん

先輩移住者インタビュー

井上 泉(いのうえ いずみ)さん職業:学校法人興南学園 興南高等学校 実習助手
和歌山県出身(移住年:2007年)
家族構成:独身

公私ともに自分のペースで活動することで
豊かな交友関係と過ごす充実した日々

和歌山県の山間地で生まれ育った井上さん。通っていた中学校は、当時わずか12名しかいなかったそうです。そんな中学時代に沖縄の写真集やポップミュージックと出会い、その美しさに心を奪われ、沖縄の大学へ進学することを決意します。中学の修学旅行で初めて沖縄に来た時には、沖縄戦の現実に衝撃を感じ、それらを知らなかった自分を恥ずかしく思ったそうです。また一方で、そのような辛い事実を乗り越えた沖縄の人々の強さや逞しさ、明るさを、地域の方々との交流を通じて肌で感じ、改めて沖縄での生活に対する想いを募らせたそうです。夢が叶って沖縄県の大学へ進学し、修士課程修了後は私立学校の実習助手として働かれています。プライベートでも沖縄の伝統芸能をはじめ多くの活動に取り組まれており、「沖縄に住み続けたい」とおっしゃる井上さんに、沖縄での生活についてお話を伺いました。

沖縄での生活を続けるにあたって困ったことはありますか?

私の場合は、沖縄に「進学」すること自体が目標だったので、いざ就職活動となるとかなり悩みました。当時沖縄で仕事をするということは決めていましたが、何をしたいのかもわかりませんでした。また、現在も状況は変わっていないようですが、沖縄県には仕事はたくさんあるものの、経済的に余裕がある生活ができる仕事を探すのは難しいと感じます。特に、待遇や給与に関して県外の友人の話を聞いて比較すると、やはり沖縄の状況は厳しいものだなと感じます。そのような中にあってもありがたいことに特に不自由はなく生活できていますし、仕事でもプライベートでも自分のやりたいことを実現できているので、沖縄での生活を諦めず、人とのつながりを大切にできれば、自分自身にあった仕事に出会えるのでは、と感じています。

あと、母が一人で和歌山の実家に住んでいるので、老後を迎える今後が少し心配です。ですが幸い弟がいるので、協力して支えることはできますし、それが無理だったら母には沖縄に来てもらってもいいなと思っているので、あまり深刻には考えていません。私自身は沖縄でまだまだやれること、やりたいことがあると感じているので、このまま沖縄に住み続けたいと思っています。

沖縄での生活を検討する際、押さえるポイントはありますか?

沖縄への移住を考える場合は、ご自身がどこに価値観を置くのか、しっかり考える必要があると思います。収入が低いという点が検討材料になるのであればじっくり考えることをお勧めしますし、逆にそれでも覚悟を決めて飛び込んだ先には、何か繋がることがあるかもしれません。また沖縄では、交友関係を辿ればすぐ面白い人や一流の方々に出会うことができます。沖縄の狭さはむしろ、交友関係の予期せぬ広がりや、経験の幅を広げる可能性に気が付きやすい環境だと思います。人によっては経済的な懸念点よりもメリットを感じるかもしれません。

実際に私自身、ご縁があって始めた琉球舞踊や学生時代からの交友関係を通じて、さまざまな方々と出会い、貴重な経験をさせてもらっています。学生時代に参加した世界的な大会「世界のウチナーンチュ大会」がきっかけで、ブラジルの沖縄県人会を訪ねる県の事業に参加させていただいたり、琉球舞踊を習い始めたり、さまざまな舞台の演目に携わったり…。今では、自分自身も琉球舞踊の舞台に立つ傍ら、世界若者ウチナーンチュ連合会の理事をしています。中学生の頃に心を奪われて、沖縄への進学を決めるきっかけを作ってくれたミュージシャンの方とも、舞台をご一緒する機会をいただいたことがあります。隣でお弁当をいただいたりもしましたが、あの時は本当に心から感激しました(笑)。

■移住してから出来た沖縄の知人

200~300人。身近な友人は数十人ですが、SNS等を活用すると多方に交友関係が広がっていきます。また沖縄はその狭さから、より一層いろんな人との距離が近いと感じています。

■移住の満足度

90点やりたいこともやれていますし、不満もないのですが、現状に安住してしまっているような気もしています。まだまだ出会える人、やれることがあると思うので、あえて満点にはしません。具体的には、現在職場外で得ている繋がりを、教育現場に活かしていくような活動ができたらと思っています。

先輩移住者インタビューの輪

那覇市 (「那覇大綱挽まつり」の様子)

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